趣味をとことん楽しむ茶室リフォーム
茶室リフォーム
兵庫県神戸市

和室から茶室にする工事をしました。
工事情報
| 内容 | 電気炉設置/電気工事/畳加工(電気炉施主様支給) |
|---|---|
| 場所 | 戸建て和室(一階部分) |
| 施工日数 | 2日間 |
2025年施工
茶室リフォームは、原状復帰可能な賃貸向けの工事も承っております。ご検討の際はお問い合わせフォームをご利用くださいませ。

リフォームのきっかけ
焼き物と茶道が趣味の施主様。 「和室でお茶の練習ができるようにしたい」と、相談くださいました。
この度は、お客様からの紹介にてご縁をいただきました。ありがとうございます。
リフォームのポイント
1.柔軟に考える、在るものを活かす
茶道において亭主と来客の境界とされる「畳の縁」は本来欠かせないものですが「そもそも趣味と練習のための茶室」「使い勝手や快適さも大切」等の観点から既存の琉球畳を活かした造りになっています。
2.意匠性と安全性を保つ
電気炉のコードを床下に仕込み、壁面のコンセントにスイッチを追加しました。コードの露出は電気炉の悩みの種の一つですが、ここを解消しつつ炉側からもコンセント側からも電源を切ることが出来、見栄えに加えて使い勝手と安全性が保たれています。

電気炉のスイッチ周り。コードが床下に収納されているためスッキリしています。

コンセントに追加されたスイッチ。電源が入っているかどうかを確認できるため、消し忘れの防止に活躍します。
電気炉の周りの様子。プライベート茶室ならではの「美しくて機能的」な仕上がりとなっています。
ビフォー・アフター

工事の様子
[工事前]

施工をする前の琉球畳です。

手を加える箇所にマスキングテープであたりを付けています。
[工事の様子]

炉を設置する部分の畳下板(座板)に穴を開けます。

電気炉を置くための炉檀受けを作ります。

電気炉をはめ込み、床下を通じて電源を確保するための電気工事を行います。電気炉の電源をコンセントから取る場合は畳の上にコードを這わせる(不格好になってしまう)ため、これはほぼ必須の工事と言えます。

撮影を兼ねて現場の勉強をしています。
[工事後]

プライベート茶室完成。

スイッチを入れると、火が付いているかのように点灯します。

炉を収納した状態。

畳屋さんに加工してもらい炉蓋ができました。必要な時に炉蓋を取ることで、炉が現れる仕掛けです。

掃除用具や着物が壁に擦れるのを防ぐ腰紙を、床の間と反対側に貼りました。
客座側に濃い色の湊紙、点前座に白の内紙と、二種類を用いるのが一般的だそうですが施主様の好みが表れる部分でもあります。

この腰紙は、高知県の手漉き和紙職人・工芸家 田村晴彦さんによる手漉き和紙です。2024年高知県展工芸の部特選に選ばれた方で、施主様の奥様と田村さんの奥様が同級生というご縁もあり、施主様が高知まで赴き田村さんの手漉き和紙を選んでこられました。思い入れのある人や物を取り入れるのもリフォームの良いところです。
器と共に
ご自身で作られた茶碗や水差しでお茶を楽しんでおられます。

お手製の茶器でお茶を振る舞う施主様。

お手製の焼き物や集められた茶器で、お茶を楽しめる空間になりました。

ご自身が焼いた茶器と、骨董品のコレクションが並ぶ棚。

炉にくべるお香を収納する香合(こうごう)という容器。色や形、素材など趣向を凝らしたものが多く、特に人気のある茶道具です。

工事前はテレビのある一般的な和室でした。施工後、どんな風に変わるのかと楽しみに伺うと、お茶と焼き物を思う存分楽しめる見事な茶室になっており驚きました。和室に炉を切る工事をきっかけに、ここまで美的感覚に優れた茶室が誕生したのが嬉しいです。
施主様が「撮影に間に合うように」と、茶器を並べる棚をご用意くださいました。好きな事を長く続け、趣味を楽しみ、そのことを嬉しそうに話してくださる施主様。私は布や組紐が好きなので話を聞くのが楽しくて、ついつい長居してしまいました。
会話の中で奥様が「楽しい時間が流れる部屋」とおっしゃった通り、来客を手作りのものでもてなす温もりが伝わる楽しい時間を過ごさせていただきました。


撮影の帰りにお庭で話していると、小菊に囲まれた布袋様がいらっしゃいました。




