畳の間お悩み解消リノベーション
和室が使いづらくなり、リフォームしたいとう方は年々増えつつあります。「子ども部屋を作りたい」「年を重ねてベッド生活になり和室が使いにくくなった」など、生活の変化に伴う理由のほか、畳のカビやダニによるアレルギー症状による悩みなどがあります。また、畳・障子・襖(ふすま)のメンテナンスが大変といったお声もあがっています。
和室をリフォームすると言っても規模によって工事期間や価格が大きくかわってきます。リフォームを考えているけど、詳細は決まっていないケースは悩みや困りごとをお聞きし、悩み事を解消できるリフォームをご提案しています。
和室の困りごとを解消!リフォームする時の規模やポイントについてご紹介いたします。
「悩み別」解消提案
Q1:暗い部屋を明るくしたい
A:アクリル扉で光を取り入れる
襖(ふすま)を半透明のアクリル扉に変えるだけで、隣接した部屋や廊下からの光が入り明るくなるケースが多いです。
A:天井や壁を明るい色にする
和室では天井に深い茶色の木材、土壁に落ち着いたトーンの色を使っている家が多くあります。大きな面積を明るい色にすることで部屋全体が明るくなり広く感じることができます。方法としては壁にベニヤを貼ってお好みのクロスを貼る他、珪藻土や漆喰塗りがございます。
A:柱の色を変える
天井同様、柱が濃い色の場合もあります。柱に単板(たんぱん)という薄い木の板を柱の上に貼り、部屋の印象を明るくする方法です。
Q2:年をとって立ち座りがしんどくなってきた
A:床リフォーム
フローリングの色を部屋になじむ色を選べば「和風だけどフローリングの部屋」として違和感なくお使いいただけます。
写真
ただし、リフォームをする時は統一感を意識することが重要です。「今回は床のリフォームだけ」と言って部屋の雰囲気がチグハグになったり、ほかの箇所の古さが際立つことのないように注意しましょう。
Q3:子ども部屋がほしい
A:模様替え
工事ではありませんが、模様替え気分で子ども部屋を作ることは可能です。畳の上に絨毯やジョイントマットを敷き、襖にお好みの壁紙を貼るだけで部屋の雰囲気は随分とかわります。進学進級で部屋はあった方がいいのかな?なくてもいいかな?とお悩みでしたら、試しに作ってみてはいかがでしょうか。
A:全面リフォーム
床・壁・天井を全て洋室仕様にする
ダニやカビなど健康被害が心配でしたらフローリングへのリフォームが最適です。子ども部屋ゆえにフローリングの傷や汚れが気になる方にはクッションフロアもオススメです。
今の壁建材はマグネット、黒板、有効ボードなど壁を自由に使える工夫がなされたものがたくさん出ています。子どもの成長と共に使い方が変えられるのは有難いですね。当店ではショールームへの同行も行っています。
https://www.reform-confort.com/works/naisou/works-9049/
子ども部屋は和室を洋室へ変更したい理由上位です。
しかし、本当に洋室にする必要があるでしょうか。「子ども部屋はほとんど使っていない」「和室のままでも良かった」こんな結果になるかもしれません。大工が言うのも何なのですが、後悔しないためにも今一度考えてから工事をしましょう。
Q3:子ども部屋がほしい
「場所別」困りごと解消提案
壁編
畳リフォーム
畳をリフォームする場合、主に以下の3種類が行われます。
畳の裏返し
畳の表替え
新畳へ取替
畳の種類や品質にもよりますが、基本的には3年で畳を裏返し、裏返してから3年で表替えを行います。
表替えから約10~15年かけて新畳に交換していきます。
新畳に切り替えるタイミングによって、畳の種類を交換する方法もありますので、畳の種類を切り替えるのも良いでしょう。
畳屋さんで依頼もできますので、一度相談してみてください。
襖・障子の張り替え
和室は畳だけではなく、襖や障子の張り替えも行っていく必要があります。襖や障子は比較的汚れやすいので、ある程度の期間になったら張り替えを考えていくことがポイントになります。襖や障子の取り替えは、DIYで手軽に切り替えもできますが、畳屋と同じように専門の業者に依頼した方が良いでしょう。
壁・天井リフォーム
和室・洋室に関わらず、壁・天井のリフォームは行なえます。壁面は漆喰にリフォームできますし、砂壁は塗り替えすることで和室の雰囲気を隠せるようになります。さらに、天井部分には照明を埋め込めば、洋室のように明るい雰囲気を出せるようになるでしょう。
ちょっとした雰囲気の変化により、和室のリフォームは行えるようになります。和室の雰囲気を残し、和テイストのお部屋を作ってみるのもおすすめです。
和室から洋室、洋室から和室のリフォーム
最近では和室から洋室、洋室から和室へ大掛かりなリフォームを行うことがあります。和室を洋室に変えるリフォーム方法は良く行われますが、リビングの一室を和室にするリフォームも人気があります。
リフォーム内容 費用相場
畳からフローリングに変更 9〜35万円(6〜8畳)
畳からクッションフロアの場合:8〜18万円(6〜8畳)
壁・天井のリフォーム 10~20万円(6〜8畳)
同時に床をフローリングへ変更する場合:16〜35万円(6〜8畳)
押入れをクローゼットに 8~25万円
ウォークインクローゼットにする場合:〜50万円
棚の調整:2~10万円
襖(ふすま)を洋室建具に 3~22万円
和室全体を洋室に変更 25〜100万円(6〜8畳)
床材の変更工事では、畳を撤去してフローリング材を張るだけではなく、下地材の設置作業も行います。
たいていの畳の厚さが約40~50mmであることに対して、フローリングは12mm程度の厚みしかありません。
そのため、畳をはがした後に下地木工事を行い、隣り合う部屋との段差を調整するのです。
また床の下地には、根太(ねだ)という横木がありますが、畳の場合、根太は455mmの間隔で広めに組んであります。
しかし、畳よりも強度が弱いフローリングに張り替える場合、根太の間隔を303mm程度にまで配置し直す工事も発生します。
さらに築年数が経っている住宅の和室では、畳の下に断熱材が入っていないケースもあります。
畳よりも冷えやすいフローリングへ張り替える場合、根太の施工前に、断熱材を追加する工事も行う可能性もあります。
なお、使用するフローリング材の強度や性能によって、フローリングの材料費が10万円前後変動するので、機能と予算のバランスを考えながらフローリング材を選びましょう。
基本的にフローリングは、畳よりも防音・遮音性が劣ります。
マンションの和室の床をフローリング材へ変更する際は、防音性を確保するため、必ず管理規約を確認しましょう。
たいていの集合住宅では「防音規定」やフローリングの「遮音等級」が決められています。
フローリング材には、遮音性を表す「L値(エルチ)」が定められており、数値が小さいほど遮音性が高いフローリング材になります。
ちなみに最近のマンションでは、L-45以下のフローリング材が主流です。
なお、2008年以降は、「⊿L(デルタエル)等級」という最新の防音基準も示され、こちらの場合は数値が大きいほど防音性が高いので、混同しないように気を付けてくださいね。
ただ一般的な「合板フローリング」は、さまざまなメーカーから防音基準を満たす商品が販売されているので、条件をクリアできる場合がほとんどです。
しかし、人気の自然素材である「無垢のフローリング」は、防音性が認められていないため、遮音性能のある下地材を別に敷く必要があり、その分の費用や施工時間もかかってしまいます。
採用したいフローリング材によっては合計費用が2倍になってしまうこともあるため、事前にリフォーム会社とよく相談の上、工事内容を決定するとよいでしょう。
床の間や欄間(らんま)などがある一戸建ての和室は、「真壁(しんかべ)」と呼ばれる柱を露出させるタイプの壁であることが多いです。
対して、洋室の壁は「大壁(おおかべ)」と呼ばれる、柱を見えなくする仕様とするのが一般的です。
そのため、一戸建ての和室の壁を洋室風にする際には、耐火ボードを張る/壁の厚みを調整する、といった作業も必要になります。
一方マンションの和室の場合は、洋室と同じ「大壁」であるケースがほとんどのため、一戸建ての和室を洋室へリフォームする時と比べると工期も費用もかからずに済みます。
【真壁を大壁に変更する費用】
真壁を大壁に変更するリフォームでは、15〜25万円ほどのコストがかかります。