お客様の声

 

インタビュー08

一度きりの付き合いじゃないから、近さは大事

神戸市東灘区 岡本様

工事内容:マンション和室の茶室造作リフォーム
お話を伺った時期:工事から2年後

ワカバヤシ工務店お客様インタビューマンション茶室リフォーム

自宅とは別のマンションで茶道教室を主宰されている施主様。
和室を底上げしての茶室リフォームは、設計を茶道に精通した京都の設計士さん、工事を若林大工が担当させていただきました。2年後には、椅子に座ってお茶をたてる立礼式(りゅうれいしき)の造作工事もご依頼いただきました。

二度の工事を終え、感想などのお話をお伺いしました。「やっぱり近いところに頼んでおいてよかった」と、ワカバヤシ工務店を選んだ理由としてお話しくださったのが嬉しかったです。
また、50代になってから変化を楽しんでいる姿が生き生きとして素敵でした。

 

聞いたこと

■ 工事をしようとおもったきっかけ
■ ワカバヤシ工務店に決めたのはなぜ?
■ 理想の工事になりましたか?
■ 工事後気になったことはありましたか?
■ 若林大工と雅子の印象を教えてください

インタビューの時に暮らしのヒントを教えてもらっています。
■いつものカバン置き場

ポイント

工事をしようと思ったきっかけは?

50代はまだまだこれからと知ったから

施主様の教室は自宅の一室から始まったそうです。その後、カルチャーセンター、本格的な茶室を借りた教室を経てご自身のお茶の部屋を作ろうとマンションを購入されました。

一つ目のモヤモヤ

施主様:自宅教室やカルチャーセンターでは、色々と勝手が違いました。「ごめんね、本当はもうちょっと低いの」「本当はこうなの」と、生徒さんに100%のことを伝えられずよく謝っていました。申し訳ない気持ちでいっぱいだったんです。

二つ目のモヤモヤ

施主様:その後カルチャーセンターで知り合った方が海外赴任になって、その間茶室のある家をメンテナンスを兼ねて使ってほしいと申し出をうけたんです。それが立派なお屋敷で、本格的な茶室で教室を開くことができるようになりました。とても良い環境だったのですが、私の自宅から少し距離があったので忘れ物の多い私には毎回プレッシャーがかかっていました(笑)

直接的な理由

施主様:そんな時に親戚である106歳になる祖母の姉と会い、元気な姿を見てまだまだ自分の人生は折り返しなんだと感じました。加えて83歳になる私の師からリフォームをすると聞いたんです。それも茶室を新装して娘に教えるというのです。80歳を超しても現役なのか・・・と考えた時、今自分の理想の空間を作ってお茶を教えていくか、モヤモヤしたまま30年続けるかを自分に問い、自分のお稽古場を持とうと決めました。それからしばらくは(実現するにはどのくらい費用が必要かなど)数字とにらめっこする日々が続きましたね。

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ポイント

ワカバヤシ工務店を知ったきっかけは?

偶然お茶の見学会にきてくださったんです

施主様:教室の生徒さんとワカバヤシ工務店のお客さんが共通だったんですよね。お屋敷で教室の見学会をした時に生徒さんが他の方も一緒に参加していいかと当日連絡をくれて、それが雅子さんでした。たしか、見学会の前にリフォームのショールームに一緒に行ってたんですよね。

雅子:そうなんです。「この後お茶の教室なんですよ。近くなので一緒に行きません?」って誘ってもらって。本当に私の家からすぐ近くなので行ってみようかなという軽い気持ちで付いて行きました。

施主様:あの時に、工務店をしていてお茶室を作ったことがあるってお話してくれて「いつか炉を切る時にはよろしくお願いします。」って笑って話しました。

雅子:そうです。そうです。

施主様:その時は自身の茶室をもつなんて思ってもみなかったので、お屋敷で修繕が必要になった時に頼めるところが出来たと喜んでいただけなんです。まさかあの時の名刺が違う形で役に立つとはわからないものですね。

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ポイント

ワカバヤシ工務店に決めたのはなぜ?

近いから。暮らしていくためにはメンテナンスが必要。

雅子:茶室に詳しい設計士さんに依頼されたので、そちら方面の大工さんがいらしたんじゃないですか?

施主様:そうなんですが、設計士さんは京都の方なので、大工さんも京都から来てもらうことになります。その時はいいかもしれないけど、後々修理が必要になったり他の工事が出てきた時に、わざわざ来てもらうって考えると、断然近い方がいいから大工さんは私の方で指名していいか確認を取って若林さんにお願いしました。近くに茶室を作れる大工さんがいるのに頼まない手はないです。
結果的に、2年後に追加の工事が出てきたので判断は正解でした。

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ポイント

理想の工事になりましたか

想像以上です。すごく楽しかったです。

施主様:茶室を作るずいぶん前に、茶道をしている知り合いから茶室づくりの失敗談をきいたことがあったんです。彼女は自宅に茶室を作ったのですが、お願いした工務店が特に茶道に詳しくなかったそうなんです。お互い色々アイデアを凝らして作ったけど、結果的にしきたりとはちょっとずつズレて中途半端な部屋になってしまったって・・・。お茶室づくりについてはどちらとも素人だったという話です。ですので、施主として満足のいくリフォームにするために、作ることが目的ではなく、出来上がった物で何をしたいか?をよく考えました。

雅子:どちらも素人。その通りですね。家をつくるのと茶の道は全く別のものなので。

施主様:なので、後悔しないために茶室づくりのプロを探し、京都の設計事務所にたどり着きました。設計士さん自身もお茶をしているので安心できるなと思って。

雅子:岡本様の選択は賢明だと思います。私共は、こうしてほしいというご要望に対して物理的に出来る出来ないの判断をしての施工はできますが、茶道のしきたりに関しては知らないことだらけです。流派によっても違いがありますし、茶の世界は奥が深いと毎回感じます。

施主様:限られた予算があるので、要るもの要らないものを自分で見極めていくって大事ですね。ただキレイにしたいなら工務店任せでもいいかもしれないけど、自分が満足する空間を作るならある程度は自分で考えないといけない。私の場合、ちゃんとしたお点前をお伝えしたいから、床の間や炉にはこだわりました。

雅子:そうですね。私はお客様の相談役としてたくさん話をしますが、それでも好みを完全に知ることは難しいです。時間や手間がかかっても、ご自身のお気に入りにすることは大切だと思います。

施主様あとね、工事中は本当に楽しかったです。次来たらどんなんするんやろって楽しみでいつも見に来ていました。「へぇ床の下ってこんな風になってるんや」とか、色んな職人さんの働いてるところを見れました。今日は電気屋さん、今日は壁紙屋さんとか。お邪魔かなと思いつつ棟梁ともたくさん話して勉強になりました。

雅子:お邪魔だなんて。興味を持っていただけるのは嬉しいと思いますよ。

施主様:今ではお教室がない時にもここに来てくつろいでいます。自分の場所を持つって良いです!自分の場所が家の一室でもキッチンでもいいと思うんですが、マイエリアって大事。そう気づきました。ここに来たいと言ってくれる茶道仲間がどんどん増えております。“福も人も呼ぶリフォーム”をしてくださる、ワカバヤシ工務店さん。おすすめです!

ポイント

工事後気になったことはありますか

ない。ないけど、あえていうなら工程表

雅子:そうなんですか?嬉しいですが、ここがこうだったらもっと嬉しかったとかはないですか?

施主様:うーん。そうだ。工程表があったら嬉しかったかも。私工事中、部屋が出来ていくのが楽しくて毎日のように見に来てたのですが、壁紙を貼る時に「今日は壁紙か。だったらDIYに興味のある友達も呼んであげたらよかった」と思ったことがありました。前もって分かっていれば予定が立てれたなーと。

雅子:以前にもお客様に提案されたことがあります。あったらお出かけなど予定を立てやすくなりますよね。ありがとうございます。

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6畳の和室に床の間を作り4.5畳の茶室にリフォームした

工事前の和室
before

茶室リフォーム
after

床下でスライドします
スライドして電気炉と炭炉を使い分けできるしくみ

炉の説明をしてくださる先生
炉の説明をしてくださる先生

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2度目の工事で造作した立礼式(りゅうれいしき)のお茶スペース

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自宅教室で使っていた炉を再利用した

濃茶を頂きながらお話を伺いました
椅子に座ってお点前をする

ワカバヤシ工務店の印象を教えてください

お二人揃って来てくださったことが心強いし有難かった

「見に来てください」ってお願いした時に、急だったにも関わらずサイトに書いていた通りお二人揃ってきてくださって嬉しかったです。知らない方と初めて会うのが私一人で個室ではやっぱり心配がありますし、心強かったし有難かったです。

あとは、「ここ畳あげて見てほしいっ」ってお願いしたら棟梁が「しゃーないなー」と笑って対応してくれるノリが好きでした。

若林大工について

人懐っこそうな方が来た(笑)

施主様:職人のイメージとは違ってフレンドリーだった。なので、工事にも毎日のように来てたし、作業中にあれこれ質問して手を止めていました(笑)工事期間の一か月はほんと楽しかったです。床の間の「天然木どうしの接合が難しいんやで」と話している時が印象に残っています。

雅子:今は床の間をなくして部屋やクローゼットにする工事の方が多いですからね。嬉しかったんだと思います。

天然木どうしの接合部分

茶室床の間の造作

 

雅子について

好奇心旺盛な方

施主様:もともと茶道をしてないのに、「私も行っていいんですか?」とポンと飛び込める人ってすごいなーと感じました。

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ショールーム同行いつものカバン置き場

ある方がインタビューの時にカバン置き場を見せてくださいました。
今まで他の人がカバンをどこにどう置いているかなんて考えたこともなかったけど、一度興味を持つと気になって仕方ありません。そこで、いつものカバン置き場をみなさんに聞いていくことにしました。

施主様:自宅ではキッチンにある階段下収納扉に置いてます。突っ張り棒を使っていろいろ引っ掛けコーナーをつくり、そこがカバンの定位置です。

キッチンにある階段下収納

階段下収納の色々置き場

インタビューを終えて

椅子に座ってお茶をたてる立礼式(りゅうれいしき)の追加工事をご依頼をいただいたきっかけは「『膝が痛くて正座が出来なくなったから』という理由でやりたいことをやめてほしくない。年配の方でもお茶を続けられるように」という施主様の想いでした。おもてなしを大切にする心が口コミで広まり人気の教室となっているのがうなずけます。

「やっぱり近いところに頼んでおいてよかった」と、ワカバヤシ工務店を選んだ理由としてお話しくださったのがとても嬉しかったです。

かかりつけ医のように、住まいのメンテナンスとアップデートを見守り続けていきたいと思っている私共にとって、まさにこれ以上ない誉め言葉でした。