当店のホームページの施工例でよく見られているのが「吊戸棚の撤去」の事例です。
今回は工事内容ではなく、費用についてのお話です。
キッチンの吊戸棚撤去のお見積りを見られて
「吊戸棚を取るだけでもこんなに費用が掛かるんですね。」
と思ったより高いと思われている方が多いように感じます。
今あるものを取ってなくすだけなのに「どうしてこんなに費用がかかるの?」と思われたのかもしれません。
今日は、「取ってなくす」以外の部分に費用が掛かることについて、詳しくお話します。
I様の事例の場合
よくあるカウンターキッチンの吊戸棚には横並びに換気扇のフードがくっついている場合が多いです。吊戸棚を外すと、フードとの境目には穴が開いていました。
フードの穴が塞がれていないのは、マンション新築時には吊戸棚がくっついているので必要なかったからでしょう。しかし、このままではさすがに見た目もよくないので、ここの仕上がりをどうするかをお客様と話し合いました。
ちょうど解体の時に外したキッチンパネルをこの穴の大きさに切ることができたので、まずはそれで塞ぎました。
塞いだだけでOKということではなく、吊戸棚がついていた壁に吊戸棚の跡が残っているので、跡が見えないようにするためには、キッチンパネルやクロスで仕上げてしまうか、新たにオープン棚を造作するというご提案をしたところ、オープン棚を選ばれました。
毎日使うコーヒーグッズを可愛くディスプレイされています。
また吊戸棚は天井にくっついているので、取った跡が天井にも残ります。
I様の場合は、吊戸棚撤去と同時に、マンション全体の壁紙を貼り替えることになっていたため、他の部屋と同じタイミングで天井の壁紙の貼り替えを行いました。
吊戸棚を取ってなくすだけで、天井もそのままでよいということでしたら、その先の費用はかかりません。ですが、そういう方は少ないと思います。
取ってなくすだけではないこと、取った後の始末、そして仕上げをどうするか、それによっても費用はかわってきます。
ご参考までに工事の様子を掲載しておきます。
吊戸棚撤去にはこれだけの作業が必要で、それに対する費用が発生することをご理解いただけると嬉しいです。
ちなみに上記の事例の施工金額は
19万円(消費税込み)キッチン吊戸棚カウンター解体・造作工事・養生・産廃処理費(クロス工事は別途)(2020年施工)
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