照明のスイッチと照明器具が合っていないと起こる不具合について書いてみます。
調光機能のついたスイッチでは、普通の照明器具は電気がつかないことがあり、付随したサーキュレーターファンも回らないということを知りました。
当店のインスタグラムのフォロワーさんから
「家の電気がつかなくなってしまって。おそらく調光機能付きのスイッチの部屋に普通の電球の傘を付けてて、入居してすぐの頃に業者さんに電気系統が悪くなるかもと言われてたんです。」とのご相談がありました。
お客様のおっしゃる通り、調光機能付きのスイッチに、調光できない照明器具をつけていると、照明がつかなくなることがあります。
この方のお宅の場合は、「白熱灯専用の調光スイッチ」に「調光器非対応のLED照明」でした。
照明器具の説明書には「調光機能が付いた壁スイッチの場合は、一般用の入切用スイッチに交換してください」との記載がありました。
「火災の恐れがあります」とも書いてあり、知らずに使い続けていたら危ないところでした。
この方のように、前の入居者の方が調光スイッチに交換されていたのを、気にせずにそのまま使うことは一般的にあることではないかと思います。
私が照明器具を選ぶときには、デザイン重視で選ぶことが多いです。機能やスイッチとの関係まで考えて選んだことがありません。
また調光スイッチには白熱灯専用とLED用とがあるようです。その違いについてもきちんと調べた上で、照明器具を選ばないと折角選んだ照明器具の機能がうまく発揮できないこともあるようです。
Panasonicのサイトに下記の通り説明があります。
【質問】白熱灯専用の調光スイッチに、調光器対応型のLED電球は使えますか。
【回答】調光器対応型のLED電球は、調光したときの明るさや電力の変化は白熱電球とは異なります。
このため、白熱灯と同じような調光の演出ができない場合がありますので、おすすめしません。
今回は、電気業者さんにお願いして、スイッチを調光機能が付いていない普通のスイッチに交換してもらいまいした。
その時に、上記のようなことを教えていただきました。
工事が終わって、お客様がスイッチを入れるときちんと照明がつき、それと同時に照明器具についているサーキュレーターのファンが回り始めました。
それを見られたお客様が「このファンも回らなくなっていて、困っていたんです」とおっしゃいました。
照明がつかないということは、同じ場所についているファンも回らないということに、この時初めて気が付きました。
電気のプロならそんなことは当たり前のようにわかっていることかもしれませんが、お客様も私もファンが回り始めて初めて納得した次第です。
今回は、スイッチと照明器具が合っていないと、照明がつかないだけではなく、付随しているファンも回らない、そして何より、火災の恐れもあるということを知りました。
照明器具を新しくされたり、付ける場所をかえるときには、器具の説明書を確認したり、スイッチのことも調べることをおすすめいたします。
ワカバヤシ工務店は、神戸市中央区の工務店です。
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