「このドア、風が強いと開いてしまうのです・・・」
阪神西宮駅近くの国道2号線沿いにある「喫茶室しじま」さん。こちらで主人とお茶をしていた時に店主さんが話しかけてくれました。
店主さんとは別のカフェで私は一度だけお会いしたことがあり、主人が大工ということをご存知だったからです。
主人はお店に入った時から、ドアのラッチが緩まり閉まりにくくなっているのが気になっていたようで、その場で困りごとへの回答をしていました。よくある困りごとのようなのでブログで共有しようと思います。
ドアが風で開いてしまうときの主な解決方法は2つあります。
ひとつはラッチ受けのビスを調整すること。もうひとつはドアの丁番の調整です。
解決法
1.ラッチを調整する
開いてしまう一つの理由として、「ラッチ」が正しく「ラッチ受け」の中に納まっていないケースがあります。ドアが完全に閉まっていないためすぐに開いてしまうのです。
ラッチとはドアノブを動かすと出たり引っ込んだりする部分。
(以下3枚の写真は自宅のドア)
ラッチ受けとはドア枠についているくぼんでいる部分。
この場合、ネジを調整する必要があります。
・ラッチがラッチ受けの前に当たるとき
→調整ねじを左に回してラッチ受けを手前へ移動させる
・ラッチがラッチ受けの後ろに当たるとき
→調整ねじを右に回してラッチ受けを奥へ移動させる
これでラッチ受けに収まると、「勝手に開く問題」のほとんどが解消できます。
2.ドアの丁番調整
少々ニッチかもしれないですが、丁番で調整する方法もあります。
この方法でチャレンジされたい向けに、LIXILのサイトで扉の調整方法が載っていたのでリンクを貼っておきます。
LIXIL Q&A「室内ドアが枠に当たる/ラッチが掛からない。扉の調整方法を教えて下さい。」
解決できない場合
この2つの方法を試してうまくいかなければ、ラッチ自体を交換するか、ドアクローザーを付けるのが良さそうです。
ドアクローザーはこれです。
ドアの上部についていて、開いたドアを自動的に静かに閉じるための装置です。
玄関や事務所などで見たことがあるのではないでしょうか。
これは通販やホームセンターでも手に入るので、DIYしなれた方であれば付けることができると思います。
お店だけでなく普通のお宅でもドアはたくさんありますね。
閉まりにくかったり勝手に開いてしまう現象があれば、一度ラッチや丁番を調整してみてください。うまくいかないようであれば大工さんに尋ねてみてくださいね。
ワカバヤシ工務店は、神戸市中央区の工務店です。 一人親方の若林大工が神戸市内を中心に、リフォームやリノベーションなどの工事を行っています。 住まいのお困りごとを解消するだけでなく、工事を機にこれからのお客様の暮らしがよりよいものとなるように提案や施工をさせてもらっています。
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